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1 はじめに
こんにちは。BEANSの戦闘員、ナニガシソレガシです。
第28弾蒼剣革命環境です。早いもので今年の初め頃は《超戦龍覇モルトNEXT》の話をしていた気がしますが…
遂にひとつの伝説《蒼き団長 ドギラゴン剣》がデュエプレにも降り立ちました。剣と書いてバスターと呼びます。(なんで?)「革命チェンジ」という侵略とは似て非なる能力を引っ提げて現れたこのカードは、TCGにおいては、登場してから2年9か月間、環境の最前線に立ち続けたのちに名誉の殿堂入りを果たした経歴を持っています。そのうえ、その殿堂入りから5年半以上経った現在ですら使用に耐えうるスペックを持ち、デュエマの顔のひとつといっても過言ではないほどの知名度、人気、強さを誇ります。もうほとんどの人はその強さを体感しているのではないでしょうか。TCGにおいては強力すぎたカードはデュエプレにおいては収録前に弱体化されることが多くありますが、今回は無調整であり、周辺パーツの有無のみで調整を図っているようです。リメイクされた《神歌の歌姫 キリコ・アンプラウド》ともどもどうなるのか、楽しみですね。
それではデッキリストです。
2 デッキリスト
①【ドギラゴン剣】
(赤黒)
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(デアリ)
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(5C)
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(成長)
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いずれも《蒼き団長 ドギラゴン剣》を軸としたビートダウンですが、そのコンセプトは様々です。
赤黒カウンター型は《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》から革命チェンジした《蒼き団長 ドギラゴン剣》で《禁断~封印されしX~》の封印を剥がしながら攻めつつ、相手の攻めに対して《革命の鉄拳》《ボルシャック・ドギラゴン》で禁断解放カウンターまで視野に入れた防御が可能です。色の都合上、NDに存在するメタカードである《禁術のカルマ カレイコ》や《単騎連射 マグナム》も採用しやすいです。《一撃奪取 トップギア》や《コッコ・ルピア》などの軽減カードを増量することもあります。
デアリ型は赤黒型よりも攻撃に寄った形です。マナ加速により革命チェンジ元までのアクセス速度が上がっており、《ボルシャック・ドギラゴン》のためにクリーチャーに寄せる必要がないため、《超次元リバイヴ・ホール》を始めとした超次元呪文の採用がしやすくなっています。緑を抜いて、《リロード・チャージャー》などから3→5のマナカーブに寄せた赤黒超次元に近い形も存在します。
5C型のメリットは、現時点だと《界王類邪龍目 ザ=デッドブラッキオ》が大きいです。現状のカードプールでは稀な、手札から気軽に使えるカウンター札で、革命チェンジ元にもなれるため、《蒼き団長 ドギラゴン剣》との相性は良好です。また、手札をシールドに追加する機構も存在するため、シールドを保ちながらの受けとしては非常に硬いデッキです。
最後にいわゆる【成長バスター】と呼ばれるタイプです。これは低コストのクリーチャーから革命チェンジによって徐々にクリーチャーが巨大化していく様をまるで“成長”しているようだとしてこの名称になっています。このデッキの最大のメリットは何といっても速度で、他の【ドギラゴン剣】と違って最速3ターン目に《蒼き団長 ドギラゴン剣》が着地、そのまま勝負を決めることができます。《蒼き団長 ドギラゴン剣》が自然文明を持つ為サーチしやすいのもメリットです。
侵略とは違って革命チェンジ元はチェンジ元が手札に戻るため、リソースを稼ぐカードと《蒼き団長 ドギラゴン剣》は相性がよく、特に《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》は最強の相棒になっています。4ターン目に《イーヴィル》チェンジ《ドギラゴン剣》、《ドギラゴン剣》効果で《イーヴィル》をするだけで手札が2枚増え、封印は3枚剥がれ、場にはパワー13000T・ブレイカーと、次なるチェンジの起点になるカードが残ることになります。特にこのパワー13000は現環境において4ターン目に出てくるカードとしては最高クラスであり、このカードの処理は非常に難しいです。仮に破壊に成功しても、次なる《イーヴィル》により墓地からサルベージされると目を当てられないことになります。この柔軟性は【レッドゾーン】系の《超音速 ターボ3》にはないものであり、相手を絶叫させることができます。
②【キリコ・アンプラウド】
(5C)
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(5Cミラミス)
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(白抜き4C)
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(白抜き4Cミラミス)
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リメイクされた《エンペラー・キリコ》こと《神歌の歌姫 キリコ・アンプラウド》です。登場時に異なるクリーチャーを山札から3枚出します。さらに13コストですが、進化元の分だけコストを軽減する能力を持っています。3体も踏み倒せばさすがに勝つので、問題はどうやってこのカードの着地までもっていくかと、踏み倒すクリーチャーをどうするかになります。
前者に関しては呼び出す呪文のコストに対して名目上コストが高めに設定されている超次元クリーチャーや、《界王類邪龍目 ザ=デッドブラッキオ》《罠の超人》を始めとした相手の攻めに対して出すことができるクリーチャー、果ては《ミラクルとミステリーの扉》で出したカード…などが考えられます。いずれにしても相手の妨害を受けてしまうと厳しいため、相手に干渉されにくい場を作ることが大事です。例えば、相手が動けないスピードで先に出す、相手のターン中に出す、進化元となるそのカード自体が除去耐性や強い制圧能力を持っている、などの要素が求められるでしょう。
呼び出すカードですが、色基盤としても優秀な《ニコル・ボーラス》《偽りの王 ヴィルヘルム》や、単体でゲームを終わらせうる《完全不明》《勝利宣言 鬼丸「覇」》などが挙げられます。呼び出すカードは3枚のため、2枚はあたり、1枚ははずれ、くらいでも十分強力です。踏み倒して強いカードと、デッキの足回りや弱点を補うためのカードの枚数はデッキ構築の際に考慮に入れる必要があります。
③【赤黒デッドゾーン】
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《蒼き団長 ドギラゴン剣》を殴り返すことが可能な数少ないデッキです。新しい足回りのカードとして《リロード・チャージャー》を、侵略元として《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》を手に入れました。《勝利のガイアール・カイザー》で殴りながら《復讐 ブラックサイコ》への侵略は今弾でも勝負の趨勢を決めるパワーがありますが、相手の《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》や《リュウセイ・ジ・アース》がリソースを稼ぎ、《蒼き団長 ドギラゴン剣》が何度も蘇る展開になると受けとしてはやや厳しくなります。そのために、一部の侵略元はドラゴンでもあったことを活かして出張的に《蒼き団長 ドギラゴン剣》を採用することで攻めの力を高めています。出張パーツというにはちょっと強すぎるので下手するとメインを喰ってしまうかもしれませんが、選択肢の一つとして頭の中には入れておきましょう。
④【モルトNEXT】
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前弾で《ボルシャック・ドギラゴン》を手に入れたものの、肝心のスピードがミッドレンジ帯で【レッドゾーン】に追いつけていなかった【モルトNEXT】でしたが、《リュウセイ・ジ・アース》《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》《蒼き団長 ドギラゴン剣》の獲得により、封印を外す速度、攻撃力がともに飛躍的に上昇しました。今までの【モルトNEXT】はどちらかといえばワンショットよりも《爆熱天守 バトライ閣》によるドラゴン展開がメインでしたが、5,6マナ帯から大火力を相手に叩きこむことが可能になり、更に禁断による禁断解放カウンターも現実的なプランとして構えることができるようになりました。
惜しくらむは、ドラグハート達がND落ちしたことにより、直接《超戦龍覇 モルトNEXT》が呼び出せるコマンド・クリーチャーがいなくなってしまったことでしょうか。
⑤【青黒ハンデス】
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待望のハンデス&ドローを1枚でこなす《ブレイン・タッチ》の追加によりデッキとして花開きました。ハンデスや《奇天烈シャッフ》により相手を妨害し、《Dの悪意 ワルスラー研究所》を設置してリソースと盤面を稼ぎ、《S級宇宙 アダムスキー》で無重力勝利(山札切れによる相手の特殊敗北)を狙います。《Dの悪意 ワルスラー研究所》がクリーチャーに反応してドローをする能力を持っているのでクリーチャーを軸に構成され、緩いG0条件に強力な除去耐性を持った《D2S ワルスラ皇帝》などの疑似的な蓋で締めることもでき、一度相手の手札を枯らすことができれば固い布陣を敷くことができます。
ハンデスの宿命ですが、相手のトップ解決は仕方がない一面もあり、また運悪くゲーム序盤にマッドネスを踏んでしまうこともありますが、そこは割り切るラインを自分の中に定めてプレイするようにしましょう。
⑥【赤単レッドゾーン】
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デュエマ新時代を切り開く速度の先駆けとなったデッキですが、《蒼き団長 ドギラゴン剣》とその役目を分け合う形となり、さらに《ボルシャック・ドギラゴン》を用いたカウンター系の戦術が増えたことが少し向かい風となっています。殴りながら手札を補充する《超音速ターボ3》の特権も革命チェンジギミックに奪われた形となり、《轟く侵略 レッドゾーン》がパワー12000で《百族の長 プチョヘンザ》の12500を下回り、《蒼き団長 ドギラゴン剣》はそれを上回る13000であることも明確に《蒼き団長 ドギラゴン剣》に劣る点と言えるかもしれません。
侵略元の多さ、《熱き侵略 レッドゾーンZ》の盾焼却などを活かしながら、今後の活路を見出していきたいところです。
⑥【赤黒イニシャルズ】
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新規登場した《D2V2 禁断のギガトロン》を軸にビートダウンを仕掛けるデッキです。このカードはスピードアタッカーで攻撃時の山札上から踏み倒し、更にD2フィールドがあると2回攻撃となります。これはイニシャルズ版とはいえ、《モルネク》+《ハートバーン》《バトライ閣》を一人で再現しており、非常に強力な能力と言えます。
D2フィールドを低コストカードで探し、《Dの禁域 ドキンダム・ゾーン》でコスト軽減をした《D2V2 禁断のギガトロン》で殴るのが基本です。 2回目の攻撃時に《S級不死 デッドゾーン》を侵略すれば、1体で盾を全て割り切りながら2枚の踏み倒しが可能です。また、《Dの禁断 ドキンダムエリア》は場のカード全体に疑似的な耐性を与えるとともに、封印の全開放が可能であり、制圧された盤面を一気にひっくり返すパワーのあるカードです。
⑦【青白革命チェンジ】
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革命軍の中でレジェンド不在のドレミ団ですが、大型革命チェンジである《天革の騎皇子 ミラクルスター》や《大聖堂ベルファーレ》は革命チェンジ対象にコスト制限がなく、早い段階でゲームに絡ませることが可能です。《ヘブンズ・フォース》による低コストドラゴンの早期着地や、《タイム3 シド》の妨害を組み合わせてこれらのチェンジ先に繋げていきましょう。【ドギラゴン剣】系統に対しては《ミラクル・ミラダンテ》によるカウンターも備えています。
今回のリストは《予言者クルト》からのチェンジ先を多めに見ていますが、呪文メタのカードを増やしたり、4コストのドラゴンの採用を増やしてカードパワーを高めてもいいかもしれません。
3 あとがき
今回紹介したデッキ以外にも
【緑単ワラシベ】
【黒単ネロギャロウィン】
などは存在するようです。
環境構図としては、ビートダウンの【ドギラゴン剣】とコンボデッキの【キリコ・アンプラウド】が環境の半分を占めており、【キリコ・アンプラウド】のコンボの起点となる進化元クリーチャーを出させない・出る前か出た瞬間にダイレクトアタックを仕掛けることができる【ドギラゴン剣】にやや傾いている形です。本来【ドギラゴン剣】を受けたかったデッキは軒並み【キリコ・アンプラウド】に踏みつぶされてしまうため、この構造を打開できるようなデッキが欲しいところです。ハンデス戦法はいい線かもしれませんが、トップで《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》を引かれると半壊したり、《剛撃霊樹 タイタニス》のようなマッドネスを抜いてしまったりすると逆効果になってしまいます。
そういえば前弾はアリーナもあってADをちょっとやっていました。【白単連鎖】を使ってバサラ杯は制覇したのでそこは褒めて欲しいのですが、その後にアリーナでは1(bye)-2で何もできずに涙をのみました。
それはともかく、【緑単ブリザード】の無法っぷりを見た後だと、次くる《蒼き団長 ドギラゴン剣》は大丈夫かな…名前負けしないかな…と思ったりもしてましたが、ちゃんとめちゃくちゃやってて逆に安心したというか、すべて通り越してこれ許していいんだ…のような気分です。まぁ次弾はもっとやばい奴(《時の法王 ミラダンテXII》)が控えているはずなので、このカードはいったん今期間は制限にかからないと予想はしています。出張採用まで含めたら既に環境支配率はすごそうな気はしますが。そもそも12月にレジェプレがきて一旦環境が変わるような気もします。レジェプレでは個人的には《トップ・オブ・ロマネスク》を期待しているところです。いまのところ概ね直情的に盾を殴るデッキが多めなので、【天門】などの復権に期待したいですね。【天門】が復権したらそれはそれで【キリコ・アンプラウド】が喜んで潰しにかかりそうなのが懸念点にはあるので、一体どうなることやら。
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