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1 はじめに
こんにちは、BEANSのナニガシソレガシです。
第25弾轟炎革命環境がスタートしました。背景ストーリー上ではドラゴン・サーガが終了し、今弾からは新たに革命の物語がスタートします。革命篇ではランド大陸を舞台に、侵略者と呼ばれる者たちと、それに抗う革命軍を中心に物語が展開されます。侵略者、革命軍ともにそれぞれの種族名を冠したキーワード能力を持っており、侵略は攻撃時の起点とする攻めの色が強いデザイン、革命はシールドの数をトリガーにする守りからの逆転の色が強いデザインをされています。主人公といえばピンチからのチャンス、ということでデザインされたこの革命能力ですが、実際のところ紙だとやや受動的な発動のため使いにくさが目立ったり、革命を前提にデザインされた結果、革命未発動だとやや淡白なカードになってしまったりと、侵略に比べると扱いにくさを感じます。このあたりのカードが今後どうのようにデッキに組み込まれていくかもまた注目したいです。
2 テンプレデッキリスト
①【レッドゾーン】
白赤型
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青赤型
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赤単型
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俗には‘バイク’とも呼ばれる、《轟く侵略 レッドゾーン》をキーカードとした侵略を使うデッキです。侵略とは、条件を満たしたクリーチャーが攻撃するとき、コストを踏み倒してカードを進化させることができるという能力であり、これによってパワー12000のトリプルブレイカーが最速3ターン目に殴りかかってくるという非常に強力な能力です。相手に依存せず現実的な‘3ターンキル’という概念をデュエマに持ち込んだデッキで(一応《火ノ鳥カゲキリ》を使った3ターンキルは昔のデュエプレにもあった気がします)、現状はそこまで高速でゲームを終わらせることが求められる環境ではありませんが、少なくともそれができるということは覚えておきましょう。
侵略元になれるクリーチャーが普通にやると4ターン目から殴りだせますが、《一撃奪取 トップギア》+《轟速 ザ・レッド》により3ターン目から侵略できるようになるので、このセットは基本的にどの色でデッキを組むにしても共通します。それ以外はだいたい以下のような点がそれぞれのカラーの優れている点です。
白赤 | 青赤 | 赤単 |
・《制御の翼 オリオティス》による対ミラー性能や対【白単天門】をはじめ踏み倒し多用デッキに対するメタ性能 ・全体タップ系トリガーによるカウンター性能と、ブロッカーで固まった盤面の突破性能 | ・《超合金 ロビー》《ドンドン吸い込むナウ》などによる《超音速 ターボ3》への低依存。またそれらのカードの持つスペックの高さの押し付け ただし、《超合金 ロビー》自体は《超音速 ターボ3》との相性はそこまでいいわけではない。 ・《終末の時計 ザ・クロック》によるカウンター性能。クリーチャートリガーのためケアしにくい | ・《キリモミ・ヤマアラシ》や《音速 ビュン》、《龍覇 アイラ・フィズ》+《斬鉄剣ガイアール・ホーン》など3ターン目の侵略手段が豊富 ・色に左右されない安定性 ・《革命の鉄拳》によるメタカード破壊 |
どのカラーリングも強力で主張点が異なるので、環境に合わせて使っていくようにしましょう。また、キーワードとしての‘侵略’は今後も新たにデッキパーツを獲得することがほぼ確約されています。作ってすぐ使えなくなることは非常に考えにくいため、どの層にもお勧めしやすいデッキです。
②【白単天門】
前寄せ
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後ろ寄せ
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パワーラインの高い高速ビートダウンに対しては強力なカウンターを持つデッキが勝ちやすいということもあり台頭しました。一度《天獄の正義 ヘブンズ・ヘブン》が設置されてしまえば、【レッドゾーン】の攻撃をほぼ耐えきることができます。前弾環境末にはデッキから姿を消していた《ヘブンズ・ゲート》も帰ってきて、新たなドロー源となる《エンジェル・フェザー》も獲得しました。【レッドゾーン】の台頭のみならず、苦手なビッグマナ系のデッキが《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》のスタン落ちや、【レッドゾーン】の攻撃に耐えきれないことなどから地位を落としたこと、そして受けのデッキに対して《聖霊王アルファリオン》を始めとした‘詰み’の盤面を作りやすいことなどもこのデッキの地位を押し上げました。ビッグマナ系のデッキが環境落ちしたことで、今までの《トロワ・チャージャー》や《聖龍の翼 コッコルア》を抜いてドローソースとブロッカーに枠を割いたものが多くなっています。
③【トリガーロージア】
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こちらも【白単天門】と同様に、ビッグマナ系デッキの環境落ちとともに地位を向上させました。トリガーで受けて《真聖教会 エンドレス・ヘブン》の着地まで粘り、最終的には《世紀末 ヘヴィ・デス・メタル》や《真・天命王 ネバーエンド》でフィニッシュします。相手によっては盤面の処理に努め、《埋没のカルマ オリーブオイル》を使って山札切れを目指します。今弾で《凶殺皇 デス・ハンズ》《サイバー・I・チョイス》などのクリーチャートリガーを獲得し、呪文封殺によるロックだけでは完全には詰まないデッキになりました。また、クリーチャートリガーは《真聖教会エンドレス・ヘブン》との相性がよく、ビッグマナの減少により減っている傾向のある《栄光の翼 バロンアルデ》を始めとした他のトリガー獣も採用候補となっています。
④【黒単ヘルボロフ】
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《復讐 ブラックサイコ》を獲得し、ハンデス性能や攻めの性能が一段階強化されています。課題はやはり【レッドゾーン】をどう受けきるかということで、ハンデスが効かなくはないものの覿面に効くわけではなかったり、《超轟速 マッハ55》にずっと居座られて押し負けたりするなどの事象をどうしてもケアしにくいです。それならばいっそ《爆霊魔 タイガニトロ》をしっかり採用して受けデッキを確実に狩る方向性を模索するのも可能性の一つであると感じます。環境からビッグマナがいなくなったことで《悪魔龍王 ドルバロムD》の価値は少し落ちました。
⑤【黒単ネロ】
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《夢幻大帝ネロ・ソムニス》はビートもコントロールもこなせるスペックをもつカードです。墓地のクリーチャーを対象としたシンパシーは《聖霊龍王 アガピトス》のような盤面シンパシーに比べて格段にカウントが稼ぎやすく、デッキ次第で5ターン目には1~4コストくらいにすることが可能です。《暗黒鎧 キラード・アイ》と組めば墓地から直接召喚することもできるため、このクリーチャー自身が持つ墓地肥やし性能も含めて相性のいいカードとなっています。クリーチャーを蘇生するためには攻撃しなければなりませんが、《学校男》と組み合わせたりすることでアタックキャンセルしながらドローと除去を進めることもできます。受けデッキにはハンデスや、ある程度押し込んだのちに《革命龍 ガビュート》で攻め込みましょう。
⑥【モルトNEXT】
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現状のカードプールでは【レッドゾーン】の攻撃を受けることは難しいと言わざるを得ません。よって、【白単天門】【トリガーロージア】【黒単ヘルボロフ】といったデッキを狩ることを考えるときに、このデッキは通りがいいと言えます。
⑦【青赤UKパンク】
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前弾の受けデッキの筆頭といえばこのデッキで、メインギミックのカウンター性能は据え置きなため強力なのですが、不利対面の【白単天門】が上位にいるためやや難しい立ち位置とも言えます。現在は《熱血龍 GENJI・XXX》を確実に勝負に絡ませるため2~3枚程度積むことが推奨されます。
⑧【赤単速攻】
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紙だと、最初期は【レッドゾーン】よりもこちらの方が速攻としては有力だった《音速 ガトリング》を使った赤単速攻です。単純速度では【レッドゾーン】よりも秀でるスペックを持ちますが、環境が受けに偏っていることや、紙での《轟く侵略 レッドゾーン》の境遇と異なり、初期からかなりのカードが揃っていることなどから、カードパワーの高い【レッドゾーン】に現在は軍配が上がります。環境が回るとメタ次第で上位に食い込む可能性はあるでしょう。
3 おわりに
そのほか
【白単連鎖ミラクルスター】
【サインシューゲイザー】
【緑単サソリス】
【白単サザン】
【トリーヴァイメン】
【7軸ガチロボ】
などが存在します。
今環境始まってから数十戦はしてますけども筆者は《燃える革命 ドギラゴン》と当たった記憶がほとんどないです。《ボルメテウス・武者・ドラゴン》みたいに周りのカードで補強していくタイプという意気込みは伺えたので期待していましたが、そのスペックを発揮しきるにはまだいろいろ足りなかったようです。
ドギラゴンに限らず今弾のSRは環境への顔出しがほとんど進んでいません。研究はこれからなので現時点で心配するほどのものではないとは思いますが、それでも流石にここまで新規SRがほとんど活躍できていないのはなかなか記憶にないことです。むしろスタン落ちの方が環境への影響が大きく出ています。特にビッグマナのフィニッシャーたちが消えたのはかなり影響としては大きいです。まだメタも回りきっていない感じがするので、ここから先の環境に期待しましょう。
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