【BATTLE ARENA2024WINTERベスト4】【ND】零緑ゼニス(2023/1/21)【第23.5弾環境】 

NDデッキ解説

みなさんどうも。BEANSのばーむです。今回はささぼーCS~双剣王凱旋~でベスト8、BATTLE ARENA2024WINTER にてベスト4等の成績を収めた【零緑ゼニス】をご紹介します!

1 デッキリスト

デッキコードはこちらから
こちらはバトルアリーナで使用したリストです。まずは動きを理解するため1枚採用のカードを抜いて4×10で回してみるのもよいかもしれません。

 

2 特徴、動かし方

このデッキの特徴は何といっても対面問わずマナを貯めて強力なゼニスを召喚するという動きのわかりやすさ、《戦慄のプレリュード》《天運ゼニスクラッチ》による意識外からのゼニス早期着地という上振れの二点であると考えています。マナが実質手札になるシーンや、アンタップインのマナ加速札が非常に多く、1ターンに複数枚カードをプレイすることが多いので見た目以上にプレイの選択肢が多いです。

 

3 主要採用カード(確定枠)
①《フェアリー・ライフ》

初動枠①。次の動きがあるかと対面の速さによっては2ターン目に打たないことも選択肢に入ります。
緑のカードが《偽りの名 ハングリー・エレガンス》とこのカードしかない場面などはよく考えてプレイするか決めましょう。

 

②《ピクシー・ライフ》

初動枠②。初動でありながら、多色カードが採用されないこのデッキでは、使用可能マナの消費が必ず1マナで済むため、実質1マナでマナゾーンかデッキトップにある好きな無色カードと交換できます。このカードで《戦慄のプレリュード》を回収することで1マナ軽くゼニスを召喚する動きはよくやります。このように初動以外の役割もあるため、単なるマナ加速札と両方手札にある場合はこのカードを後でプレイするようにしましょう。

 

③《戦慄のプレリュード》

不可能を可能に変えるカード①。無色クリーチャー限定の《フェアリー・ギフト》ということで、実質2コスト軽減してくれる呪文です。このカードを使って無色クリーチャーを出す場合、コストが0まで軽減できるため、10マナのゼニスはこれ2枚でタダ、実質6マナでプレイできます。《「戦慄」の頂 ベートーベン》でこれを2枚使いまわすと大型のゼニスが1ターンで複数体展開できたり、複数ターンかけてリーサルを組んでくる相手に対して、このカードをブレイクしてもらい、実質《フェアリー・ライフ》のような、ゼニスの着地ターンを早めるS・トリガーのように機能したりと大活躍します。

 

④《フェアリー・クリスタル》

初動枠③。このデッキでは約50%の確率で2ブーストが成功します。3→6で《偽りの名 ハングリー・エレガンス》に繋ぐ動きは手札消費を抑えたい場面などで狙いたい動きの1つです。この手のカードとしては珍しく、使用可能マナも増えるため、2ブーストできれば実質1マナしか使わず、2マナの加速札はもちろんその他のカードもプレイできるとうになります。《「戦慄」の頂 ベートーベン》で増えた3マナの使い道としても優秀です。

 

⑤《ライフプラン・チャージャー》

手札を減らさずマナを伸ばせるカードです。このデッキは手札消費が激しく6マナくらいで息切れしやすいので優先してプレイしたいカードのひとつです。4→6で《偽りの名 ハングリー・エレガンス》に繋ぐルートが特に強力で、《偽りの名 ハングリー・エレガンス》本体やそのコスト軽減に必要なアンノウンを種族に持つクリーチャーを回収するのが主な役割となっています。たまにクリーチャーが山上5枚におらず不発に終わるお茶目なところもありますが、基本的には信頼してプレイして大丈夫です。

 

⑥《天運ゼニスクラッチ》

不可能を可能に変えるカード②。筆者はこのカードのイラストが好きです。コロコロコミックの銀はがしは自分のイメージではセロハンテープオフ印刷なのですが、ゼニス+スクラッチの語感的にコインで削るタイプがこのカードにはふさわしいですね!
上振れた時の解決力の凄まじさに脳が焼かれそうになりますが、不安定な動きであるのは間違いないので、基本的には手打ちせずに勝てる展開を目指します。このカードに頼る展開になったらただひたすら祈りましょう。このカードとうまく付き合えるようになったあなたはもう1人前のゼニス使いです。

 

⑦《偽りの名 ハングリー・エレガンス》

このデッキの中盤の動きを一手に担う陰の実力者です。ホロライブコラボで尾丸ポルカのコラボカードが刷られるなど実は優遇されています。自分のマナゾーンにアンノウンが3枚以上あれば6マナでプレイできる能力は周知の事実ですが、《制御の翼 オリオティス》が相手の盤面にないかちゃんと確認してプレイしましょう。既に7マナあるときは、先に加速札を打てば問題なく着地します。このデッキはドラグハートを破壊する手段が皆無ですが《龍波動空母 エビデゴラス》に対してはこのカードで強く出ることができます。

 

⑧《「戦慄」の頂 ベートーベン》

リソースを稼ぎつつその強固な鎧で敵の攻撃を一心に受け止めてくれるマイヒーロー。フィニッシャー①。《戦慄のプレリュード》の項で書いた通りプレリュード×2から6マナで召喚、自身の効果で3マナ加速するとあら不思議、マナが3枚しか減りません。9マナあれば2体出して3マナ残せます。この動きは様々な場面で役に立つので覚えておきましょう。除去の少ないビート対面では、このカードが盤面でタップされている限りほぼ負けないので、常に複数体タップされている状況を作りつつビートプランを取るシーンは少なくありません。召喚時の回収効果は墓地とマナ両方から合計3枚選択してOKを押しましょう。マナから回収しなければその分マナが伸びるのも覚えておくように。

 

⑨《「祝」の頂 ウェディング》

フィニッシャー②。破壊ではない除去効果持ち、このデッキ唯一の盾焼却効果持ちクリーチャーです。【UKパンク】などカウンターデッキに対するキーカードでもあります。相手のリソースが細くなったところでプレイするとかなり勝ちに近づきますが、相手の手札や盤面が多いと思うように機能しないため注意が必要です。

 

⑩《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》

フィニッシャー③。この環境でこのデッキを使う理由のひとつですね。コマンドとドラゴンを出すかわりに墓地に置かせるので、cipの使用すら許しません。【天門】【祝門】【モルト王】【刃鬼】など役割対象は多岐にわたります。【黒単ワルボロフ】の《葬英雄 ゲンセトライセ》なんかも忘れがちですがコマンド・ドラゴンですね。
複数体立てれば単体除去+フィニッシャーの動きも完封できますし、ロックが刺さりにくい相手にも召喚時の全バウンスを目的にプレイすることがあります。

 

4 その他採用候補カード(自由枠)

 

①《霞み妖精ジャスミン》

9枚目以降の2コスト初動枠になります。《ライフプラン・チャージャー》のヒット率に不安が残るデッキなので、クリーチャーである点は評価できます。《剛厳の使徒シュライバー》や、《爆鏡 ヒビキ》に代表されるいわゆる「鏡サイクル」などの呪文メタに引っかからないのもいいですね。

②《ガチンコ・ルーレット》

TCGでは殿堂入りした実績もあるカードです。不安定ながら、手札の減らないマナ加速札ということでこのデッキとの相性は悪くありません。実践したことはないですが【青白MAS】対面で対面のデッキトップを山下に送ってプランを崩すなどテクニカルな動きも期待できるかも?

 

③《踊喰の超人》

このカード、「しらうお・じゃいあんと」と読みます。イラストをちゃんと見ればギリ読めるかな?というレベルですね。手打ちはあまり強くないのですが速攻対面で踏ませると強かったり、《霞み妖精ジャスミン》同様クリーチャーの加速札である点が評価できます。二種の《戦慄》を駆使して複数展開をするときもすでにこのカードが場にあると役に立ちます。

 

④《「智」の頂 レディオ・ローゼス》

10コストのゼニスかつリソースを稼げるカードとして、《「戦慄」の頂 ベートーベン》の次にあげられるカードです。ハンデスできるのが強くて、《天運ゼニスクラッチ》に頼らずに後攻5ターン目の《モルト王》射出を防いだり、【天門】【祝門】【UKパンク】といったデッキがため込んだリソースを吐き出させます。S・トリガー《天運ゼニスクラッチ》から踏み倒しても打点を減らしたりはできませんが、1枚で稼げるリソース差は圧巻です。

 

⑤《黄金龍 鬼丸「王牙」》

このデッキはスピードアタッカー持ちのクリーチャーがいないので、貴重なSA獣となっており、最後の押し込み力を上げてくれます。そして【白単サザン】のゴールのひとつである《天命王 エバーラスト》の除去耐性に引っかからない全体破壊能力を持つため、【白単サザン】が一定数いる環境でこのデッキを使うならぜひ採用したいカードです。リスト公開制のささぼーCSでは相手のケアしなければならないカードを増やすため1枚採用していました。バトルアリーナ2次予選~決勝トーナメントでは【白単サザン】の母数が少ないと予想し、《修羅の頂 VAN・ベートーベン》が刺さる対面と多く当たる可能性が高いと思ったこと、非アンノウンのゼニスであることから役割対象がいないデッキに対してマナ起きしても《偽りの名 ハングリー・エレガンス》の軽減に寄与しないことの2点を理由にそちらの4枚目に枠を譲る形となりました。

 

5 各対面の動きなど

①【グレンモルト「王」】

キーカード:《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》(以下VANと表記)
5ターン目にある程度トリガーケアをしながらリーサル打点を形成する今期のトップメタです。VANが立てばメインプランを失うのでそこまでいかにしてたどり着くかのゲームとなります。【モルト王】側が順調に動くと基本的にトリガー《天運ゼニスクラッチ》条件になってしまうのでやや不利です。《フェアリー・クリスタル》や《戦慄のプレリュード》を複数からめてのVAN先出しや、《「智」の頂 レディオ・ローゼス》によるコンボパーツのハンデス等がメインの勝ち筋となります。《「戦慄」の頂 ベートーベン》を寝かせても攻撃中破壊されない《二刀龍覇 グレンモルト「王」》で2回殴られ、龍解した《最強熱血 オウギンガ》で上から踏まれたうえで《我臥牙 ヴェロキボアロス》などを踏み倒して後続に繋ぐ動きを通されるなどして突破されることが多いです。相手のマナに踏み倒したいような強いクリーチャーが居なかったり、上で挙げたような突破方法を知らないプレイヤーも少なくないためランクマッチでの通算戦績だけ見ると五分五分くらいです。
VAN着地後も相手のマナが伸びると《英雄奥義 バーニング銀河》や《グローバル・ナビゲーション》+@の動きで突破される可能性があるので、相手の条件を考えたうえでしっかり詰めていきましょう。可能ならVANを複数立てるのも有効です。

 

②【刃鬼】【ターボゼニス】【白抜き4Cビッグマナ】

キーカード:特になし
互いに所謂ランプデッキなので、どちらが先にマナを伸ばし切ってフィニッシャーを押し付けられるかという勝負になります。引き次第なので構築にもよりますが相性は五分五分とみています。【刃鬼】はVANを複数枚立てて除去+刃鬼の動きをされないように立ち回ること、《飛散する斧 プロメテウス》が場にある時など先に《「祝」の頂 ウェディング》から入る選択肢を切らないこと、中盤のドローソースとして《龍波動空母 エビデゴラス》を採用しているデッキに対して《偽りの名 ハングリー・エレガンス》を間に合わせることなどが大事になってきます。

 

③【天門系】【祝門系】

キーカード:《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》
現環境の【天門】【祝門】には基本的に除去呪文が入っておらずVANを立てさえすればほぼ勝ちます。【白単天門】のみ《龍覇 セイントローズ》から《天獄の正義 ヘブンズ・ヘブン》を出して小型ブロッカーを絡めた龍解プランなど逆転の目が残るので、油断は禁物です。

 

④【黒単ワルボロフ】

キーカード:特になし
序盤にマナ加速が打てずチャージエンドしているうちに《爆霊魔 タイガニトロ》に襲われリソース差を覆すこともかなわず敗北、というのがよく見る負けパターンなので序盤からバシバシブースト札をプレイするのが基本です。ただしリソースが増えない2コストブーストを連打するだけではすぐに息切れしたり《爆弾魔 タイガマイト》になけなしのリソース札を刈り取られるので注意しましょう。11マナのフィニッシャーは基本《「祝」の頂 ウェディング》のほうが強い場面が多いですが《葬英雄 ゲンセトライセ》の登場を禁じるVANもよく使います。黒単使用者でも《葬英雄 ゲンセトライセ》の種族がデーモン・コマンド・ドラゴンであることを知らないプレイヤーは少なくないです。

 

⑤【UKパンク】

キーカード:《「智」の頂 レディオ・ローゼス》
個人的に一番難しいと思っている対面です。デッキ内のすべてのゼニスに強い状況があるため何をキープするかよく考えなければなりません。強力なカウンターギミックを搭載している対面なので、《「祝」の頂 ウェディング》でトリガーケアをして殴るべきだと考えていますが、特に赤青型は登場時や攻撃時に手札が増えるカードが多くなかなか《「祝」の頂 ウェディング》を出しても盤面不利な状況を覆せません。《「智」の頂 レディオ・ローゼス》を召喚してドロン・ゴーに必要な手札を捨てさせてから繋ぐのが理想でしょうか。
《「戦慄」の頂 ベートーベン》はドロン・ゴーの的となる場面ではあまり機能しませんがアンタップ状態でも《武闘龍 カツドン》単騎でのプレイヤー攻撃を阻止できますし、VANは相手の場に何体居ようともドロンゴーを発動させず盤面を更地にでき時間を稼げます。簡単に勝てる展開にはほぼならないので、最終的に《「祝」の頂 ウェディング》複数体召喚で相手の盾が溢れかえり、こちらの山札枚数かギリギリのタイミングで殴ることになりがちです。

 

⑥【速攻】【赤単ヒューマノイド】【その他ビート】

キーカード:《「戦慄」の頂 ベートーベン》
パワー13000の《「戦慄」の頂 ベートーベン》を突破する手段がほぼないので、出たら九分九厘勝ちます。ブーストと《戦慄のプレリュード》を駆使すれば4ターン目の着地も夢ではないです。もちろんS・トリガー《天運ゼニスクラッチ》もあります。除去のあるビートデッキも流石に複数体同時に《「戦慄」の頂 ベートーベン》を処理するのは困難なため、複数体展開してビートプランをとれば大丈夫です。

 

⑦【白単サザン】

キーカード:《黄金龍 鬼丸「王牙」》
《制御の翼 オリオティス》、《剛厳の使徒シュライバー》等こちらに刺さるメタカードが多く不利対面です。バトルアリーナ二次予選では母数が少ないと予想しこの対面は完全に捨てていました。《不滅槍 パーフェクト》が龍解すると相手クリーチャーを破壊以外で除去できないうえパワー13000の《「戦慄」の頂 ベートーベン》は13500の《天命王 エバーラスト》に上から踏まれてしまいます。
《黄金龍 鬼丸「王牙」》を採用していればこのカードを1枚プレイするだけでかなり勝ちまで持っていける印象です。

 

6 おわりに

ということで【零緑ゼニス】の紹介をいたしました。2度も公式の配信卓まで連れていってくれたこのデッキと関係者各位には本当に感謝しかないです。2024/1/25の最新弾発売とともにこのデッキは多くのカードがスタン落ちする為NDではもう見られなくなってしまうのですが、多少なりとも爪痕を残せたと思います。間違いなく使っていて楽しいデッキなので、是非一度お試しあれ。

ばーむくーへん

ばーむくーへん

リリース時からやってます。最高レート1707 最終×9 マイナーデッキの開拓が好き。たまにnoteもかいてます。

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