【ND】環境デッキテンプレリスト集(6/19更新)【第20弾環境】

NDテンプレデッキリスト集
1 はじめに

こんにちは。BEANSのクワガタムシ、ナニガシソレガシです。

20弾環境も一区切り、といったところでしょうか。
【デアリシューゲイザー】【クローシス墓地ソース】から始まった第20弾環境は《メイ様》による蹂躙を受け、それに強い【青単リキッド・ピープル】の復権とともに第19弾環境延長戦の様相を呈し始めました。尤も《超閃機 ジャバジャック》はE3出身のカードなのである意味ではこれで正しいと言えるかもしれません。今期もメタ変遷は様々ありましたが、勝ったのはどのデッキだったのでしょうか。熟した環境デッキ達を見ていきましょう。

2 テンプレデッキリスト
①【青単リキッド・ピープル】

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王者の凱旋。
環境初期には《嘘と盗みのエンターテイナー》が蔓延っていた、【クローシス墓地ソース】【デアリシューゲイザー】の流行などの向かい風に晒されていましたが、【白抜き4Cビッグマナ】【シータ刃鬼】などの《メイ様》を擁するデッキが環境に進出したことで、それを狩る高速ビートダウンとしての地位を確立させました。前期と比べて目立つのはやはり《一撃奪取 マイパッド》の存在でしょう。驚異の《アクア・エリート》3ターン目着地はデュエプレ界において異例の速度を誇り、多くのデッキにとって咎めることが非常に困難です。
デッキの最大値を取れる可能性は高くなった一方、デッキ内リキッド・ピープルの枚数が減ったためリソース管理は《超閃機 ジャバジャック》に依存するところが大きいのですが、上振れの押し付け力が高いところが入賞数を増やした一因ではないかと感じました。不利対面である【トリーヴァ大地コントロール】がその性質上、使い手を選ぶような側面があったことも大きいでしょう。
最終盤にはミラーマッチを意識してS・トリガーを増量するパターンも散見されたようです。

②【白抜き4Cビッグマナ】

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《メイ様》《母なる大地》というアウトレイジよりもアウトレイジなカード達を擁する凶悪なデッキです。《メイ様》によるパワームーブを持つデッキの中でも早期の《偽りの王 ヴィルヘルム》着地を目指せるという点は突出した個性であり、マナを参照する効果を持つカードが増えたためにランデスが本領を発揮できる環境でした。20弾環境初期の【デアリシューゲイザー】【クローシス墓地ソース】環境に対して新たな風を吹き込み、その後、デッキの相性の問題もありトップからはやや退きましたが、環境を最初に動かしたデッキはこのデッキで間違いないでしょう。
デッキは初動8枚+《メイ様》4枚+《母なる大地》3~4枚+《超次元リュウセイ・ホール》4枚+《ドンドン吸い込むナウ》4枚+《フェアリー・シャワー》&《サイバー・N・ワールド》併せて3~4枚+《永遠のリュウセイ・カイザー》2~3枚+黒7~8枚と固定枠がほとんどで、フィニッシャーは大型ハンターやゼニスが2~4投入されることが多かったようです。《「祝」の頂 ウェディング》が最も広く汎用的に使われ、《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》も環境次第で採用されていました。【トリーヴァ大地コントロール】の流行後は《「祝」の頂 ウェディング》が《光器パーフェクト・マドンナ》に止められてしまう問題解決のため、《サイバー・N・ワールド》による山回復機構や、《勝利宣言 鬼丸「覇」》を投入してEXターンによる強引な解決を図ることになり、それに伴って《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》もフィニッシャーの選択肢の一つとなりました。

③【シータ刃鬼】

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《メイ様》《母なる大地》というアウトレイジよりもアウトレイジな(略)。残念ながら《母なる大地》の出力は【白抜き4Cビッグマナ】のそれには及びません。ですが、デッキとして比較したときに黒の部分がそのまま空き枠になるため固定枠にやや余裕があり、環境に合わせたチューニングの余地がありました。終盤は【青単リキッド・ピープル】対策でS・トリガーを増量したり【トリーヴァ大地コントロール】対策で《サイバー・N・ワールド》を増量したり工夫が見られたようです。
その中でフィニッシャーが《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》から他ゼニスにとって変わられることもありました。その時は【白抜き4Cビッグマナ】同様、3種のゼニスが2~4枠を争っていたようです。

④【トリーヴァ大地コントロール】

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彗星がごとく突如現れた受けデッキです。《超次元ホワイトグリーン・ホール》を軸に相手の攻撃をいなし続け、最後は《サイバー・J・イレブン》の特殊勝利、または相手のライブラリアウトを狙います。18弾以前の環境にも《超次元ホワイト・グリーンホール》+《ボルメテウス・ホワイト・フレア》+《サイバー・N・ワールド》の機構を持つデッキは存在していましたが、それが《母なる大地》《終末の時計 ザ・クロック》《宇宙美刃 ミケランジェロ》などの新たなパーツを引っ提げてやってきました。
【クローシス墓地ソース】【デアリシューゲイザー】のビート環境から始まり【青単リキッド・ピープル】まで回帰したビート環境において、このデッキは正直なビートダウンによる突破が難しく、さらに対コントロールにおいても不死身の《光器パーフェクト・マドンナ》を複数体並べてゼニスから盾を守り切りライブラリアウトさせるという非常に堅牢な戦い方を得意とします。流行初期は対処方法が確立しておらずコントロールからも高い勝率を誇りましたが、デッキの中身が割れるにつれ相性がはっきりと見えるようになりました。またその性質から決着まで長い時間を要するため使用者数がそこまで伸びなかったようです。超次元ゾーンは《超次元ホワイトグリーン・ホール》専用ですが、基本的には《勝利のプリンプリン》4枚が固定で残りは意識する対面で変わります。
ミラーマッチですが、時間がかかるように見えて実は《偽りの王 ナンバーナイン》を先出しした方がかなり有利で、横に《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》まで並べればほぼ完璧なロックになるため意外とそこまで時間はかかりません。両者ともキーカードが盾落ちしてしまった場合は千日手を覚悟しましょう。

 

⑤【クローシス墓地ソース】

ロビン型

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ガネージャー型

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環境初期から流行し、最後まで多くの使用者がいました。《金属器の精霊 カーリ・ガネージャー》を軸に戦う型と《超合金 ロビー》による圧を武器に戦う2つの型がありました。混合するパターンも見られたようです。
基本は墓地を肥やして殴りつつ、除去されたカードが増えるほど《百万超邪 クロスファイア》《暴走龍 5000GT》の着地が早まります。ただし対面によって殴り方を変えたり、ビートダウンデッキであるのに3色を扱ったり、ケアすべきカード、割りきらねばならない裏目など考えることが非常に多く、使用者の多さとは裏腹に難易度が高いデッキでありました。
後期は【青単リキッド・ピープル】が流行ったために墓地を肥やせる小型ブロッカーの採用が増え、殴り合いに強いビートダウンとしての地位を確立していました。

⑥【赤青アウトレイジビートダウン】

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【クローシス墓地ソース】から派生したビートダウン寄りのデッキ。最大のポイントは《秘拳カツドン破》による受け性能です。特に《秘拳カツドン破》から出てくる《超絶合金 ロビンフッド》は最大3体を止めてその上で本体が場に残る可能性を秘めており、かなりの仕事量を誇ります。基本的にはこのエグザイル・クリーチャーによる圧力を武器に殴りきることを目指します。《疾封怒闘 キューブリック》によるバウンスの早い段階での起動が【クローシス墓地ソース】と比べて安定しており、動きの出力値のブレが少ないのが魅力です。

⑦【祝門】系

ネクラ型

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黒緑型

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青黒tアルファリオン型

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環境初期特有の混迷とした環境をハンデスで破壊することが得意なデッキです。母数の多さの割には最終入賞者が少なかったことがこのデッキの性質をそのまま表していたのではないかと思います。
対《メイ様》意識の《学校男》と、盾に仕込む《アクア・スーパーエメラル》を擁し《コアクアンのおつかい》という大型ドローソースを持つ青黒型が最初に登場しました。前環境からの流れを直接汲むデッキであり、《祝儀の堕天チャーマジュン》を絡めた盤面展開から《聖霊王アルファリオン》によるロックを目指します。G・0条件の達成や今期の強力なS・トリガーの増加もあり、《偽りの星夜 ブラック・オブ・ライオネル》を以前よりも多く採るパターンが多かったようです。
次に登場したのが《メイ様》《母なる大地》のアウトレイジよりアウ(略)を採用した黒緑型でした。先攻で3ターン目に出した《祝儀の堕天チャーマジュン》は相手にとって対処が難しく、上振れさえ起こせば出力は非常に高いものとなっています。また、《母なる大地》で《偽りの星夜 ブラック・オブ・ライオネル》を出し直ししてシールド焼却を複数回行えることも利点です。しかし青黒型やネクラ型と比べるとシールドを仕込む手段・リソース確保手段に乏しく、デッキの脆さが目立つ場面もありました。
最後に現れたのはネクラ型です。今回再録された《聖騎士ヴォイジャー》を使うために白を混ぜ、2→4のマナカーブの安定感を高めています。《超次元ホワイトグリーン・ホール》を擁しているため盾仕込みも行うことができ、2コスブーストさえ打つことができればかなり強固な動きが可能です。緑の枚数にやや不安があるものの、《メイ様》《アクア・エリート》の先攻上振れに対抗するためには緑の採用は必要だったのでしょう。初期は《聖隷王ガガ・アルカディアス》によるロックが主流でしたが、《光器パーフェクト・マドンナ》の流行や【シータ刃鬼】の《モエル 鬼スナイパー》なども増加傾向にあったため《聖霊王アルファディオス》をフィニッシャーに据えるパターンが増えたようです。超次元を【トリーヴァ大地コントロール】に偽装すると、時折相手が有効札を埋めてくれることもあります。

⑧【黒赤MRCロマノフ】

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本当に息が長いデッキです。かつての【青白メカオー】を思い出しますね。
でも実際には【クローシス墓地ソース】のための墓地肥やし、墓地回収札にあやかっているだけなので本体規制が入っていないこのデッキが結果を残すのはある意味自然な部分があります。(【青白メカオー】は1つの弾でほぼ完成していたので…) 《時空の霊魔シュヴァル》をはじめとする超次元クリーチャー、超次元呪文のND落ちにより主流はクリーチャー型になり、そして詰めはシンプルな盤面圧殺や《学校男》によるアタックキャンセルを利用して《絶対絶命 ガロウズ・ゴクドラゴン》の完成を目指すようです。その他にも《百万超邪 クロスファイア》《暴走龍 5000GT》を少数採用して押し込み打点を作るような型もあるようです。
【青単リキッド・ピープル】復権に伴い多くの小型ブロッカーや《スーパー炎獄スクラッパー》を採用しているこのデッキの需要も高まっているようです。

⑨【デアリシューゲイザー】

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《メイ様》《母なる大地》というア(略)。
初期に猛威を振るった【デアリシューゲイザー】でしたが後期になるにつれ、フィニッシュの不安性やそもそもの出力の最大値などの問題から数を減らし、最終入賞者も【クローシス墓地ソース】より少なかったようです。
ワンショットの強みは依然としてあり、紙に倣ったハンデス型よりも超次元を使った面展開を得意とするタイプが最終的には生き残ったようです。そのためより強力な《予言者ヨーデル・ワイス》を採用し白をとるタイプもあったようです。

3 あとがき

他にも
【緑零ヨミ】
【緑零ターボゼニス】
【5cミラクル】
【白緑アガサ天門】
【シータNエクス】
などが存在したようです。

『強みを押し付けろ』という言葉が似合う環境でした。1ターン《メイ様》にせよ、《一撃奪取 マイパッド》+《アクア・エリート》の3ターン《超閃機 ジャバジャック》にせよ、3ターン《祝儀の堕天チャーマジュン》にせよ、とにかく強みを押し付けることに特化したデッキ達がわかりやすく母数、入賞数ともに伸ばした印象でした。それに対抗する【トリーヴァ大地コントロール】【クローシス墓地ソース】がプレイングによる幅が大きく玄人好みなデッキになりました。また、【白抜き4Cビッグマナ】【祝門】のようなハンデスコントロールの立ち位置もよかったように思います。

19弾環境延長戦の色合いが濃くなってきた環境ですが、それでも第20弾のパックのトップレア達が決して活躍していないわけではなく、19弾環境に比べると多様性のある環境になったのではないかなと思います。個人的には純粋ビートが得意ではないので3ターン《アクア・エリート》、1ターン《メイ様》がどうしても受け入れられないのですが、まぁ、割り切って戦っていこうと思います。

ご意見ご質問等ありましたらコメント欄にお願いいたします。


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